2014/04/27

修士論文を書きながら気づいた3つのこと

 卒業が迫り、修士論文と格闘する日々が続いている。
 私が選んだテーマは、「産業用太陽光発電のFIT(Feed-in Tariff: 固定価格買取制度)に関する費用対効果の分析」だ。最近は、寝ても覚めてもFIT、FIT、FITの単語が頭の中をぐるぐる回っている状態で、フィットネスクラブ(FITNESS)や任天堂「Wii Fit」の広告にも敏感に反応してしまう始末である。

 改めて力説する必要もないかもしれないが、論文を書くという行為は、決して簡単なものではない。実感としては、黄濁色の泥沼をかきわけるようなもので、そう易々と前には進めない。なかには途中で力尽きて沈んでしまう人もいる。
 しかし、物事というのは往々にして、泥まみれにならないと本当のところはわからない。私も身を投じてみて、ようやく気づいたことがいくつかある。
 今回は、自らの備忘も兼ねて、ここに3つほど記載しておきたい。


1.情報収集に拘泥しすぎないこと
 GSPPが「政策立案の技法」で掲げる8つのステップのうち、一般に最も多く時間を要するのが、ステップ2:証拠を集める(Assemble Some Evidence)である。関連書籍・論文、先行事例、新聞記事、各種統計、専門家へのヒアリング・・・。情報収集の対象は、探せばいくらでも出てくる。ダウンロードしたpdfファイルは増加の一途を辿り、印刷した資料は積み上がって天に届く勢いだ。

 具体例を挙げよう。
 私の論文では、太陽光発電のコストが将来どのくらい下がるか、その予測モデルをまず組み立てる必要があるのだが、そのために参照すべき資料として、援用できそうな「経験曲線」の理論、各種機関の分析結果から、各国における支援政策の相違点、最新の技術動向に至るまで、ちょっと網をかけるだけで数百件の資料が引っかかる。

 それらすべてを読破し、内容に通暁してから、次にやることを考えるべきだろうか?

 情報収集の危険なところは、その行為自体はアウトプットとしてはゼロなのに、なんとなく、「おれ、がんばってる」感を味わえてしまうことだろう。しまいには手段が目的化して、情報を集めるために集める、ということになってしまう。
 この点、政策分析界の重鎮ともいうべきGSPPのユージン・バーダック先生は、以下のように喝破されている。

 質の高い思考をすることは困難でフラストレーションがたまる一方で、データ収集に走り回ることは、生産的に見えるし、自分もそう実感できる。しかも、あなたが忙しくデータ収集をしていると、報酬を支払っている側は給料に見合った仕事をしていると感じられるものなのだ。
  (「政策立案の技法」より抜粋)

 なるほどそのとおりである。そのとおりすぎて、読んでいて身体の一部がムズ痒くなってくるほどだ。

 これを避けるには、やはり、第一稿に早く手をつけることだろう。
 材料は、足りなくていい。むしろ足りない方がいい。どの部分が肝となるか、どの部分を掘り下げるべきか、そういうのは書き進めるうちに自然と見えてくるものだ。そしてその方が結局は効率的なのである。

 書くことは、考えること。まずは何かを形にしてみること。
 修士論文も、出願エッセイも、ブログも、その本質に違いはないのかもしれない。
 

2.自分の考えを積極的に外に出すこと
 論文を書くというのは、基本的には孤独な作業である。自分で集めたデータを、自分で分析し、自分でロジックを組み立てなければならない。当然のことながら。
 ただし、それを練り上げる過程では、むしろ(意識的に)人の助けを借りた方がいい。アイデアは野菜と同じで、溜めすぎると腐る。何気ない会話からでも、開けてくるものはたくさんある。
 
 GSPPのクラスメートや教授陣、論文の著者、関連する組織の職員。私もこれまで、いろいろな方面に教えを乞うた。そしてありがたいことに、ほとんど誰もが親切に応えてくれた。たとえいままで一度も会ったことのない人であっても。

 バークレーのいいところは1,000個くらいあるけれど、そのひとつは、基本精神としてみんながgenerousであるということだ。なんというか、「親切心のキャッシュフロー」の絶対値がものすごく大きいんですね。こうした風土に私は何度も救われてきたし、また今後の自身のあり方についても(というと大げさだけど)、しみじみと考えさせられるものがあった。
 

3.「手持ちの時間」と「集中できる時間」を混同しないこと
 劣等生にありがちな失敗のひとつに、作業に要する時間をうまく認識できない、というものがある。

 「5ページのレポート?」
 「1ページを1時間として・・・」
 「ま、5時間もあればできるだろ」
 「まだ時間があるな」
 「それまでは遊ぼう」

という、この負けパターン。あなたは身に覚えがあるだろうか。私は、ある。死ぬほどある。
(関連記事: 「32時間プロジェクト」の苦しみを楽しんだこと

 いざ作業に入ってみると、当然、集中力が続くはずもなく、くだらないサイトを見たり、ノートの余白にウンコを描いたり、柳家小さん(五代目)の真似をしたりしているうちに、時間は容赦なく流れてゆく。〆切が迫ってくる。成果は残らない。残るのは灰色の後悔だ。

 こうした人間の心の弱さについて、我が心の師である植木等先生は、以下のように喝破されている。

 わかっちゃいるけど やめられねぇ
 ア ホレ スイスイ スーダララッタ
 スラスラ スイスイスイ
 スイーラ スーダララッタ
 スラスラ スイスイスイ
 スイスイ スーダララッタ
 スラスラ スイスイスイ
 スイスイ スーダララッタ
 スーダララッタ スイスイ
  (「スーダラ節」より抜粋)

 心に響く名言である。しかし、「今日の反省を明日に活かす」という観点からは、残念ながらあまり役には立ちそうにない。というか、まったく役に立たない。
 やはり、自分の頭で考えるしかなさそうだ。

 失敗の本質は、どこにあるのか。
 私の豊富な体験に照らしてみると、それは、

 【T: 集中できる時間】 = α × 【t: 手持ちの時間】
 (αは係数。0≦α≦1)

の方程式において、「α=1」と勘違いしたことにある。ところが、実際のαはせいぜい0.3程度。状況によっては、限りなくゼロに近いこともある(そういうときは、もう寝た方がいい)。

 αを向上させる努力も重要だが、現在のαがどのくらいか(心身の状態にも左右されるだろう)を正しく把握することも同じくらい重要である、と私は思う。少なくとも、自分のαが1ではないと認識することからはじめたい。


 この記事を書きながら、もうひとつ気づいたことがある。
 こんなことをやる暇があるなら、さっさと修士論文をやれ、ということだ。
  

2014/04/19

停電


 「おまえのおじいちゃんって、ぜったいあたまがおかしいよな」と、よくいわれる。
 おじいちゃんになってボケてきたから、じゃなくて、むかしからそうなんだという。

2014/04/05

【JGRB】 合同BBQのお知らせ

 JGRBとUC Village Japan Club(UCバークレー世帯寮の日本人会)の合同バーベキューのご案内です。事前登録は不要ですので、お気軽にご参加ください。

日時: 5月3日(土)12:00~16:00頃
場所: UC VillageのBBQ広場(Play Ground正面かStudy Room近くのどちらか)
※ ACトランジット52番バスで、大学から約30分です。初めていらっしゃる方は、UC Village内の地図をご参照ください。
※ 車で来訪される方は、San Pablo Ave.×Monroe St.を入ったところに、ビジター用の駐車場があります。

備考:
1)  参加・不参加の連絡は一切「不要」です。当日、直接お越し下さい。
2)  食材持ち込み式のランチBBQです。参加者各自が食材・飲物を持ち込み、それを皆でシェアする形です。
3)  紙皿、割りばし、紙コップなど、各自必要と思われるものをお持ちください。
4)  雨天などの理由で中止する場合は、当日10時までにJGRBのメールでご連絡します。
5)  これまでどおり「ゆる~い集まり」ですので、お知り合いの方にご自由にお声かけください。
6)  ご不明な点があれば、遠慮なく私までお問い合わせください。

(2014年5月4日追記)
 当日は約60名もの方々にご参加いただき、笑い声の絶えない大盛況のBBQとなりました。なかにはブログを見て遠方からかけつけてくださった方も。皆さま、ありがとうございました!
 私の代のイベントはこれで終了ですが、次期幹事たちが引き続きJGRBを(ゆるやかに)盛り上げてくれるはずです。今後もどうぞよろしくお願いします!
 
会場候補1: Study Room周辺

会場候補2: Play Ground正面

2014/04/02

UC Villageの住民に10の質問をしたこと

 今回は、UC Village(UCバークレーの世帯者向け学生寮。以下、ビレッジ)の在住者たちに投げかけた10の質問に対する回答を共有したい。これからバークレーにいらっしゃる方には、生活のイメージを掴む手がかりとしていただけたら嬉しい。

 なお、記事中の写真は、すべてビレッジの敷地内で撮影したものである。


Q1.ビレッジへの入居は、申し込んでからすぐに許可されましたか?そうでない場合、どのくらいの期間を要しましたか?

【Mさん】
 1ヶ月程度。

【Fさん】
 先輩のアドバイスに従い、合格発表後の1週間以内に申し込みをしました。その後、2か月ぐらいで、許可が得られました。なお、入居予定日より早く許可が出た場合は、その分の家賃を支払わなければいけません。

【Aさん】
 比較的すぐに許可されました。2週間くらいで返事がきたでしょうか。ただし、入居希望日(渡航日)よりも約1週間後から入居可能との条件でした。小さい子供(2歳)がいるので、なんとか早めに入れないかと頼んでみましたが、あっさり「無理」と返ってきました。仕方なく最初の1週間はホテル暮らしでした。

【Sさん】
 4~5月ごろに申し込んで3週間ほどでオフィスから案内がありました。

【Iさん】
 日本から4月の下旬に申し込みました。7月に単身渡米しましたが、まだ決まっておらずオフィスへ交渉し、8月末から入居することができました。交渉では「妻と子供がいる」等、いろいろ話したらなんとかなりました。なのでトータルで4ヶ月かかりましたよ。。。(涙)

【Nさん】
 4月末から5月上旬くらいに、8月入居希望で申込をしましたが、許可の連絡が来たのは7月末ころ、9月上旬に入居可という内容で8月中には入居できませんでした。1か月弱住居なしで生活するのはなかなか大変でした。

【Satoru】
 4月上旬に申し込みましたが、事務手続きがうまくいかず(このあたりの経緯は奥さんのブログに詳しいです)、8月下旬にようやく入居できました。それまでは、モーテルやサブレットを転々とする暮らし。スーツケースをずるずる引きずって、よるべない日々でした。

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(2014年4月8日追記)
 最近の傾向として、客員研究員は手続きを後回しにされてしまうケースが多いようだ。
 本記事をお読みになったYさんから経験談が届いたので、ここに掲載したい。

【Yさん】
 我が家は、夫婦ともに客員研究員ですが、2013年5月に申し込み、8月半ばに「子連れで直接交渉すれば何とかなるだろう」と楽観してともあれ渡米して、早速子供2人の手を引いてハウジングオフィスに掛け合ったものの「今年は絶対無理」と言われ、泣きそうになりながら家を探し、何とかホテル暮らし5泊で現在の家を見つけた次第です。
 8月末に、新たに来た各国の客員研究員100人くらいが集まってのオリエンテーションがありましたが、ビレッジに入居できた人は1人もおらず、我が家はウェイティングリストに11月まで掲載されていましたが、結局OKは出ませんでした。




Q2.「日本から持ってくればよかった(持ってきてよかった)」というアイテムがあれば、教えてください。

【Mさん】
 掃除機、旅行ガイドブック。

【Fさん】
 基本的にこちらで入手できるので、特にありません。

【Aさん】
 持ってくればよかったものは、特段思いつきません。そのくらいなんでも手に入ります。
 持ってきてよかったものは、子供用の日本語の絵本です。私の場合、卒業後日本に帰ることが決まっていたので、子供に日本語を覚えさせるため、日本語の本の読み聞かせをしたいと思い、たくさん持ってきました。50冊くらい。毎日喜んで聞いていますので、親としてもうれしい限りです。ただ、バークレーの図書館にも日本語の絵本があるらしいので、そこで借りることも可能だと最近知りました。どのくらい蔵書があるのか分かりませんが。
 あと、妻によると、台所用のはかりを持ってきたのが正解だったようです。こちらは重さをポンドではかるので、台所用のはかりもポンド仕様です。よく日本語のインターネットページを見て調理するので、当然重さはグラムで書いてあり、グラム仕様のはかりがないと、その都度換算しないといけないので面倒だ、とのことです。料理好きなら検討の価値ありかもしれません。
 さらに、我が家は日本のヘッドの小さい歯ブラシを愛用しているので大量に持ってきました。アメリカの歯ブラシは効率的?で、ヘッドがすごく大きいです。地方の歴史ある旅館に泊まると、歯磨き粉がブラシ部分に付いてある状態で置いてある、あの磨きにくいやつ、をさらに大きくしたようなものです。好みにもよりますが、私は小さいヘッドの歯ブラシを持ってきてよかったと思いました。

【Sさん】
 日本から持ってくればよかったものは一部の日本の調味料。塩や砂糖、胡椒、ワサビ、練ガラシなどはこちらでも売ってますが、顆粒の鶏ガラ中華スープや粉末だしなどの微妙なものがなかなか売っていないとのこと。

【Iさん】
 スキー板、ストック等。
 アメリカは高いし良い板を置いてません。私はブーツを嫁に持ってきてもらいましたが、せっかく良いスキー場でも道具がレンタルだと楽しめません。ウエアは安くて良いものがアメリカにはあるのですが。。。

【Nさん】
 寿司桶、和食器。ポットラックが多いので重宝しました。

【Satoru】
 持ってくればよかったのは、携帯ウォシュレット。結局、Amazon.comでTOTO製の輸入品(YEW350)を買いました。これのおかげで、私の肛門まわりは最高のコンディションです。
 持ってきてよかったのは、ダイキンの空気清浄機(MC75JY-W)と、パナソニックの加湿器(FE-KXG05)。どちらも日本で長く使っていたので、即戦力になりました。
 でも正味な話、ビレッジのムービング・セールなどでほとんどの品物が格安で手に入るので、持ち物は少なめの方が良いと思います。

(2014年4月25日追記)
 ひとつ、書き忘れてました。
 着物や浴衣などの和風なアイテムを持ってくれば各イベントで使えたのになぁ・・・と悔やむ場面がいくつかありました。私は甚平(寝間着の代わりに持ってきた)を着て落語を演りましたが、やっぱりちょっと違いましたね。



Q3.逆に、「持ってこなくても大丈夫だった」ものがあれば教えてください。

【Mさん】
 子供用品。アメリカで売っている物で十分です。

【Fさん】
 ダウンジャケットは1週間ぐらいしか使いませんでした。半そでも必要ありません。
 乾燥機があるので(1回1ドル)、ハンガーや物干し竿はいらないかもしれません。

【Aさん】
 私の場合は特にありません。
 ただ、これは友人から聞いた話ですが、船便でたくさん日本からものを送ったが、到着まで結構かかり(2月程度)、その間アメリカで必要なものは買ってしまったので、到着した時には不要品が到着したと聞きました。

【Sさん】
 炊飯器は不要でした。象印などの日本メーカーの炊飯器も売ってますし、Cuisinartの電気圧力鍋でとても簡単に美味しいご飯が炊けます。

【Iさん】
 ホームベーカリー!
 一時帰国時に持って行きましたが、大きい変圧器が無いと使えません。我が家は変圧器を日本から送ってもらって(計1万5千円程度支出)使えるようにしましたが、パンを焼いたのも一桁台だったかもしれません。粉も専用の粉が売ってないし。。。これだけは大失敗でした。(妻に内緒ですが。。。)

【Nさん】
 ゴルフセット。
 帰国組からもらえることも多く、また、こちらで安く買うこともできます。

【Satoru】
 日本語の本。
 こちらでも入手できるし、英語の書籍を読むインセンティブを削いでしまうので、失敗でした。
 「ローマ帝国衰亡史」岩波文庫全10巻セットとか、何でそんなの持ってきちゃったんだ、って感じですね。


Q4.車は持ってますか(持ってましたか)?やはり、あると便利ですか?

【Mさん】
 持っています。便利です。

【Fさん】
 日本ではペーパードライバーでしたが、退去される日本人の方より購入致しました。備え付けの冷蔵庫が大きいので、1週間に1回、1週間分の食材を購入するのには車が便利だと思います。
 旅行が好きな人は、車でかなり遠出をしているようです。
 サンフランシスコへも車の方が便利です。ビレッジからバス(52番)→電車→SFは意外と時間がかかります。

【Aさん】
 持っています。日本人から買いました。さとる先生のように、自転車で済ましてしまう強者もいることは承知していますが、一般的に言いますと、必需品だと思います。買い物、幼稚園への送り迎え、旅行等いろいろ活躍します。

【Sさん】
 持ってます。日本の都市と郊外のちょうど中間のような交通環境なので、普段の生活の足から、週末の外出、長期休み中の遠出までと大活躍です。我が家には必須のアイテムです。

【Iさん】
 渡米当初はアメリカンな車を想像しておりましたが、現実はシビックに乗ってました。車は必要不可欠だと思いました。妻も子供といろいろ車で出かけてましたし、家族旅行も結局車が多かったです。日本とは違い車検もないので、維持費が安いですが、自動車保険は高かった。。。

【Nさん】
 持っています。買い物が徒歩圏ですべて済むわけではなかったので重宝しました。

【Satoru】
 持っていません。あればもちろん便利ですが、なくてもまあなんとかなります。
 「車は運転するものではない。運転してもらうものである」
 MBA/MPHのMasakiさんの名言です。

ビレッジ内にCity Car Shareの車があるので、これを利用する選択肢もある



Q5.バークレー近辺でおすすめのカフェ・レストランはどこですか?

【Mさん】
 Blue bottle coffee、Gather

【Fさん】
 Lama Beans、Bette's Oceanview Diner

【Aさん】
 家族でよく行くのはランチ99内の中華麺屋さんです。割と安くて美味しいですが、何が入っているのかとても気になる方は行かない方がいいかもしれません。

【Sさん】
 やっぱり手軽なアメリカならではのローカルなファストフードですね。ピザならCheese Board Pizza、ホットドッグならTopDog、ハンバーガーならEureka!、ビアバーならJupitorがオススメ。

【Iさん】
 あまり外食をしなかったのですが、僕は学内の「free speech movement cafe」が好きでした。水筒もって行くとコーヒーが$1.5で飲めるし、ブラウニーやスイーツも美味しかったです。晴れている日はリスもやってきたりカリフォルニアを感じるカフェでした。あとはビレッジ近くのピラミッド!地ビールがお手頃価格で飲めるのが良い。専用ボトルでビールだけリフィールして帰って来れるのも良いですね。

【Nさん】
 Great China (Chinese), Gregoire (French), Meal Ticket (Cafe), Bowld (Korean)

【Satoru】
 インド料理なら「Ajanta」と「aangan」、中華料理なら「中山美食」と「小香港」、韓国料理なら「Bowld」、タイ料理なら「Bua Luang」、ベトナム料理なら「Anh Hong」と「Nong Thon」、日本料理は・・・正直あまりいいところがないんだけど、「Kiku Sushi」にはよく行きます。
 ビールなら「Pyramid Brewery & Alehouse」、ピザなら「Little Star Pizza」、アイスクリームなら「Ici」と「Sketch」と「iScream!」、サンドイッチなら「SLOW」、ホットケーキとクロワッサンなら「La Fable」。
 カフェは、「BABETTE」がお洒落でいいですね。「Blue Bottle Coffee」は別格。(先日、ブログ読者の方から、「Blue Bottle Coffee」が東京に進出するというニュースを教えてもらいました。これは嬉しい!)
 バークレーに限らず、おいしいレストランを見つけるコツは2つあると私は思っていて、1つ目は「現地に長く住んでいる人が推薦していること」、2つ目は「地元民っぽいおばさん/おじさんで賑わっていること」。後者は「おじさん/おばさん」というのがポイントです。トレンドに流されず、物事の本質(安くてうまい飯)を据える審美眼を持った人は誰なのか、という話ですね。

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(2014年4月14日追記)
 カフェについて。
 「本を読んだり、勉強したりする場所」としての、私の考える良いお店の条件は、

1. 席数に余裕があり、長居が許される雰囲気であること
2. 店内のBGMが主張しすぎていないこと
3. 無料のWiFi環境があること(登録手続きとかは不要)

の3つなのですが、バークレーにはすべての条件を満たすお店がたくさんあって、とても助かります。特にありがたいのは「3.」ですね。日本のカフェもレベルは高いと思うけど、無料WiFiの環境が整っている店ってほとんどなかった気がする(少なくとも2年前の実感として)。東京オリンピックの開催を契機に、状況が改善されることを期待します。




Q6.食料品・日用品は、どこでよく買っていますか(買っていましたか)?

【Mさん】
 Monterey Market、Target、Trader Joe's

【Fさん】
 Berkeley Bowl West、Tokyo Fish Market、Acme Bread、Walgreens、Dollar Tree

【Aさん】
 お肉はコストコ、野菜はモントレーマーケット、お菓子等はトレーダージョーズ、調味料はランチ99といったところでしょうか。

【Sさん】
 Amazon(何でもかんでも)、Target(日用品と食品)、Trader Joe's(生鮮食品と酒)、Monterey Market(野菜・果物)、Bevmo(酒)、Lucky(アメリカのドメスティックブランドな食品一般)、Costco(いわゆるコストコ)、Ranch 99(台湾系スーパー。日本食も沢山売っており、オンシーズンなら蟹が安い)、Tokyo Fish Market(日本食)あたりが行動範囲です。

【Iさん】
 野菜はモントレーマーケット。その他はバークレーボウルとトレジョーが多かったと思います。モントレーマーケットでは、松茸が安かったので、良く食べました。中国産や韓国産に比べて香りも良く美味しかったです。日用品はコストコかターゲットでした。どちらもアメリカのスーパーマーケットって感じですよね?

【Nさん】
 食品は、週1でMoterey MarketとTokyo Fish Marketに買いに行っています。その他日用品はTargetに行くことが多いです。

【Satoru】
 一番多いのは、近所の「Tokyo Fish Market」。あんまり行きすぎて、すっかり顔なじみになってしまいました。「これと同じもの、奥さんが今朝買ってましたよ」なんてね。
 「Natural Grocery Company」と「Andronico's」にもよく行きます。そうですね、わりにオーガニック志向かもしれません。



Q7.子どもを連れてよく出かける(出かけていた)スポットはどこですか?

【Mさん】
 ビレッジ内公園、Habitot Museum

【Fさん】
 ビレッジ内のプレイグラウンド、YWCAのThe Centre、ビレッジのSing Along

【Aさん】
 ビレッジ内のプレイグラウンドです。他にも近くの公園にはよく行きます。お勧めは、コドーニシズパーク・その隣のバラ園、ティルデンパーク、アクアティックパークです。

【Sさん】
 UC Village内のPlay Ground、UC Villageに隣接するOcean View Park、大学裏山のLaurence Hall of Science(大学が運営している科学の体験学習ができる子供向け教育施設)、Tilden Regional Park(小さな牧場やメリーゴーランド、小型の蒸気機関車があります。)

【Iさん】
 喜んだのはTilden Parkでした。牛に餌をあげられたり、ピクニックできたりと良い公園でした。あとは、スティンソンビーチは近くで手頃に遊べて本当に良いところでした。ちなみに水がつめたすぎて2年間海には一回も入りませんでした。

【Nさん】
 まだ特にないのですが、Q5で挙げた中のレストランは子どもを連れて行っても大丈夫なので子連れで食べに行ったりしています。

【Satoru】
 「Berkeley Aquatic Park」。
 水鳥がいて、遊具もあって、あまり混雑していません。いいところです。




Q8.週末にちょっとしたお出かけをするなら、おすすめの場所はどこですか?

【Mさん】
 ナパ、バークレーマリーナ。

【Fさん】
 Berkeleyはあまり観光地ではないため、サンフランシスコへ行くのがお勧めです。

【Aさん】
 ナパ・ソノマと、モントレー・カーメルです。前者は言わずと知れたワインカントリー、後者は小さいが小奇麗な観光地です。

【Sさん】
 日帰りなら車で1時間程度のところにあるPoint Ray's National Seashore。季節によってはホエールウオッチングもできる雄大な海岸線、海岸に寝ころぶゾウアザラシ、近隣のオイスターファームで楽しめる牡蠣と、目もお腹も大満足です。宿泊有りならSanfranciscoから風光明媚なMonterey、Carmelを経由して、温泉宿のあるSycamoreまで海岸沿い(通称Big Surと呼ばれる地域)の1号線を南下すると絶景が楽しめます。

【Iさん】
 あまり行けませんでしたが、ナパの方面にレイクベリエッサがあって、BBQも出来て水遊びも出来るのでおすすめです。友人と一緒に行くのが良いかもしれません。あとは、レイクタホも車で3時間くらいなので、そこまで足をのばすことができればもっと奇麗な湖が見れますね。

【Nさん】
 車があるならNapaがおすすめです。

【Satoru】
 東はアンザ湖、北はソノマ郡、西はサンフランシスコ、南はモントレー。
 どちらを向いてもたのしいです。




Q9.夏休みなどに旅行した場所のうち、いちばん印象深かったのはどこですか?

【Mさん】
 アラスカ。

【Fさん】
 まだ、夏休みは経験していません。。。

【Aさん】
 メキシコのカンクンです。オールインクルーシブホテルは最高でした。どこでもなにも気にせず食べたいもの・飲みたいものをオーダーできるシステム、中毒性が高いです。大富豪になった気分を味わえます。

【Sさん】
 Canyonlands National ParkのIsland in the Skyです。本当に空の上の島にいる感覚を味わえます。

【Iさん】
 私見ですが、グランドキャニオンは本当に良かった!あとはクレーターレイクは7時間くらいかかりますけどラッセン火山国立公園と併せて行くと良いです。水が奇麗でアメリカの広さと自然の美しさが同時に味わえます。

【Nさん】
 Crater Lake国立公園。車で7時間と遠く、ほぼ湖を眺めるだけの国立公園ですが、その水の色はインパクト大でした。

【Satoru】
 アムトラック鉄道で51時間かけて行ったシカゴ旅行。
 目的地より、そこに至る過程の方がたのしかったです。




Q10.最後に、これからバークレーにいらっしゃる方へのメッセージをどうぞ!

【Mさん】
 アメリカではほんと最高の生活場所です。
 これからいらっしゃる方がうらやましいです。

【Fさん】
 バークレーは、日差しが強く、乾燥していますが、一年中気候が安定しており、かなり過ごしやすいです。スギ花粉も飛んでいません。
 世界で1番過ごしやすい場所かもしれません。
 最初の3か月はかなりストレスフルな毎日になると思いますが、慣れてくると意外と快適です(2013年にこちらに来た私はようやく慣れつつあります。)
 2015年まで居る予定なので、お会いできるのを楽しみにしております。

【Aさん】
 アメリカ大学院に家族連れで留学するなら、住環境で言えば、ここよりよいところはほとんどないと思います。比肩するのはLAくらいでしょうか。ですので、安心してバークレーにお越しください。来年ビレッジのBBQでお会いするのを楽しみにしています。

【Sさん】
 めいいっぱい時間を有効活用してください!

【Iさん】
 留学の方は勉強、ヴィジティングスカラーの方は仕事と忙しいと思いますが、週末は思いっきり遊んだ方が良いです。帰国して感じるのは、もっと遊んでおけば良かったなと。。。また、バークレーで築ける人間関係は日本ではなかなか作れないので、是非いろいろな人と時間を共有してすばらしい人間関係を構築してください。僕はバークレーで1番良かったのはいろいろな人間関係が築けたことです。本当にこれは一生の宝だと思ってます。
 最後に、酒が安いので飲み過ぎないようにしてください。私は飲み過ぎて一時体調を崩しました。。。

【Nさん】
 美味しい物、行きたい場所が数多くある場所なので、序盤からハイペースで是非楽しんで下さい!

【Satoru】
 バークレーでいちばん好きなのは、多様性がいい感じに保たれているところです。
 人種はもとより、障害者も(東京より)ずいぶんよく見かけます。戦争などの外部要因がない限り、障害者の比率について都市間で統計的な有意差は生じないはずなので、これはやはりバークレーの先進的な福祉政策が結果を出しているということだと思います。
 カリフォルニア州バークレー。訪れる価値のある街です。