2012/04/02

コロンビア大学に合格したこと

コロンビア大学(School of International and Public Affairs)に合格した。
Admission Officeからのメールが例によって「リンク先を参照ありたい」のパターンだったので、やはりダメだったかと落胆しつつページを開くと、入学許可を告げる内容だった。なるほど、そういうこともあるんだ、と思った。

SIPAは公共政策学/国際関係論の分野で世界的に名高いスクールで、留学生への門戸も広い。合格通知の文書によれば、これまで約1万8千人、150ヶ国以上の卒業生を世に送り出したという。多様な国籍の、知的にエッジの効いた人たちと切磋琢磨して視野を広げたい私にとって、これ以上ないくらい理想的な環境である。加えて、専攻として「エネルギー・環境」の分野を選択できるというのも、私にはクリティカルな要素だった。

思い起こせば、私が最初に興味を持った公共政策系の大学院がSIPAであった。同校出身の日本人10名による共著「コロンビア大学院で考えた世界と日本」を読んで、世の中にはこんな場所があるのか、という初歩的なところで感動したのを覚えている。それからずっと、SIPAは私にとって憧れの公共政策系大学院であり続けた。

しかし、ほんの少しだけ気になる点を挙げるなら、
・日本人の多さ(他の大学院に比べても日本人が多く、ややもすると英語力があまり上達しないというリスクがある。そんなのは心構えひとつでどうにでもなる、と言えばそれまでだし、帰国後にも活きる人脈という面ではむしろ利点なのかもしれないが。)
・マンモス校ゆえの授業の「当たり外れ」の多さ(とあるSIPA卒の先輩からは、「授業履修の選択肢が膨大なのは事実。他方で、質のさほど高くない授業があるのも事実」との意見もあった。もちろん実際に体験してみないと分からないだろうし、また単にその先輩の求める水準が格段に高かっただけなのかもしれない。しかし、生徒数と授業数のスケールが大きくなると、確かにそうした面が出やすいようにも思える)
といった点である。そうはいっても、これは無理やりつけるケチの類であって、SIPAの魅力を根底から覆すものでは決してないのだが。

というわけで、コロンビア大学が私のポケットに入ることになった。というか、入っていただけることになった。
ありがとうございました、コロンビア大学さん。あなたの背中を、ずっと見てきました。

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