冬休みはガダルカナル島へ慰霊の旅に出るつもりだったが、諸事情により断念。その代償行為として、「Guadalcanal, Tarawa and Beyond」を読む。これは、1922年生まれのWilliam W. Rogal氏が、2010年(88歳)の時点で自らの海軍生活を振り返ったメモワールである。
1942年11月3日。ガダルカナル島の茂みを歩いていた著者は、日本兵に遭遇し、職務として彼を銃殺する。齢17にも満たない(と観察される)青年の恐怖に竦んだ眼を、著者は生涯忘れられないという。
世が世なら、その青年は私であったかもしれない。私はその可能性について考える。20歳の米兵にライフル銃で胸部を撃ち抜かれ、本土から6,000km以上離れた異国の地に斃れる人生と、その意味について。
苦しき日日を耐えながら
苦しきままに斃れたる
(吉田嘉七「ガダルカナル戦詩集」/戦友斃る)
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